資産形成

資産形成、その前に!

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 前回の記事で資産形成の必要性について書かせてもらいました。

 やはり貯金はしておかないとですね。

 前回の記事を読んでいただいた方から一番飛んできそうなコメントが、「じゃあ何から始めたらいいんだよ!」だろうと思います。

 資産形成や貯金を貯めるといっても何から始めたら良いでしょうか。

 やっぱり最近のブームの投資でしょうかね…いいえその前にお金を“貯める”必要があります。投資でお金を“増やす”前にまずは“貯める”のが重要になります。

なぜ投資の前に、貯める?

 前回の記事でも挙げました。

 この画像を見ていただくと、単身世帯では50代以下では貯金額の中央値が100万円未満で、二人以上世帯でも子育て世代では500万円未満と子育てに回すお金を考えると余裕な貯金は少なそうですね。

 今後投資についての記事も挙げていく予定ですがいわゆる一般的な投資で得られる収入は基本的には投資をした元手の3-7%程度がせいぜいでしょう。確かにネットを見ると、「株で何倍!」とか「FXで!」とか「暗号資産で!」とか何倍ものリターンを得た人にスポットライトが当たって目立ちますがこれはほんの超幸運な一部の人のみで、みんなが同じように稼げるわけではありません。そんな方法があるなら皆さんすでにやってますよね。

 すなわちこういった元手の何倍も、もっと言えば元手の10%以上のリターンを目指すことはギャンブルに近いと言えます。ギャンブルは試行回数が多ければ多いほど期待値に近づいていくわけですから当然これらの期待値がプラスなわけがないので、たまたま大勝ちをしたとしてもそのうちマイナスになってしまうということです。

りそな銀行HPより引用 https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/toshin/salon/column_0001.html

 ご覧のように一般的な金融商品は利回り(1年で元本の何%の収益が期待できるか)は0-10%の間になっています。

 多くの方は銀行預金で貯金をしている方が多いかと思いますが、多くの銀行では利回り良くても0.2%と圧倒的に低くなっています。ちなみに20-30年前は6%とかあったようです。

 ご覧のように年に元本の数%しか得られないことがわかりますね。そうなると100万円の投資でも数万円のリターンしかないことになります。

 例えば利回りが4%の商品を投資した場合には100万円の投資で4万円、1000万円の投資で40万円、1億円の投資で400万円のリターンになります。

 投資の基本ではありますが、この通り元手(種銭)が多ければ多いほどリターンは大きくなり、最初のうちは少額しか増えません。

 もちろん4万円も大きな成果ではあるのですが、1年で4万円を得るのは月に3333円増えているのと同じことです。

 今現在100万円以上の貯金がない方にとっては、100万円の貯金を作ってそれを投資に回すより、月に3333円の節約や節税をした方が効果が出るのが早いかと思います。

 年に40万円も月々3万3333円になります。多くの現役世代が貯められていない1000万円をすぐに貯めることよりも、月々3万3333円の節約や節税をして出ていくお金を少なくする方が効果が大きいことがわかります。

 お金を増やすためには、蛇口から出る水を増やすより、水を受けるバケツの穴を防ぐ方が早いということがわかっていただけたでしょうか。貯金を“増やす”ことよりもまずは“出費を減らす”。増やす前に「まずは減らす」ことが大切かと思います。

まとめ

 今回は資産形成を始める、投資を始める前にまとまったお金が貯まるまでは節約や節税をした方が効果が大きいことを説明しました。

 まずは節約、節税といった支出を減らすことで、投資の元手、貯金を増やしていくことが必要です。

ABOUT ME
Dr.わたぽん
Dr.わたぽん
アラサー脳外科医のわたぽんです。 脳外科医の視点から脳の機能やあたまの病気に興味のある方への解説をしています。 FIREを目指してコツコツ資産形成もしてますので皆さんと一緒に切磋琢磨できればと思います。巨人ファンでもあるのでそちらに関しても書こうかと思っています。
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